スポーツ春秋
真夏の太陽が照りつける中、息詰まる投手戦が続いた。県切符を懸けた中学軟式野球の決勝。最終回、値千金の適時2塁打が飛び出し、サヨナラで決着がついた。敗れたチームの何人かは膝をついて泣きじゃくり、コーチに抱えられて球場を後にした
市内、東三河、県と続く中学総体でも似たようなシーンがいくつもあった。剣道会場では個人戦で敗れた女子生徒が、だれも見ていないところで竹刀に謝っていた。バスケ会場では敗戦後「このメンバーでもっと戦いたかった」と声を震わせる選手たちと一緒に涙する顧問の姿があった。編集部に届く結果報告書は順位、氏名を記しただけの味気ないものだが、その行間には数々のドラマと悲喜こもごもの青春譜が詰まっている
部活を含めた学生スポーツの方向性がたびたび話題になるが、流す汗、弾ける笑顔は昔のまま。取り巻く環境が変わっても、仲間と過ごす「15(歳)の夏」は一生の宝物だ。