もう、相撲が止まらない!夢中の力で勝ち続けるスーパー相撲キッズ
相撲が大好きで、楽しそうに土俵と向き合う松山小学校2年生・中野晴仁(なかのはると)くん。 大好きなおじいちゃんとの時間から始まった相撲への思いは、今では“負けなし”の強さへとつながり、学校生活にも広がる大きな原動力になっています。 好きなことに夢中になれる力は、子どもをこんなにも強く、そして優しく育ててくれる——。 晴仁くんの成長ストーリーは、そんなことを感じさせてくれます。
WonderKids vol.001

[松山小2年生・中野晴仁くん]
相撲との出会いは “おじいちゃんとの時間” から
晴仁くんが相撲を始めたのは、幼稚園の年長さんの頃。きっかけは大好きなおじいちゃんと一緒に観ていたテレビ中継でした。
同級生が教えてくれた相撲教室に通い始めて約2年。今では頭の中が相撲一色になっているそうです。
YouTubeで力士の取組を見たり、落書き帳には力士の四股名を書き込んだり——まさに“小さな相撲博士”。
歴代の横綱の名前だけでなく戦績まで覚えていて、力士の土俵入りのモノマネは幕内力士ほぼ全員分を習得。
スーパー銭湯では“四股名(しこな)を言えばそのまま再現してくれる”と、お年寄りから大人気だとか。
最近は映像だけでは満足できず、両国国技館や大阪場所をはじめ、実際の取組を観に行くほど。
「甘い匂いが好き…」と、髷(まげ)を結う鬢付け(びんつけ)油の香りの良さが分かる小学生2年生です。
技の奥深さに魅せられて。相撲通が語る“相撲の世界”
相撲といえば、一般的には“大きな力同士がぶつかり合うダイナミックな勝負”というイメージが強いかもしれません。しかし、晴仁くんにとって相撲はそれだけではありません。
ほんの一瞬の取組の中には、緻密な駆け引きや高度な技術、戦術がぎゅっと詰まっていて、力士ごとに個性がまったく違うことも大きな魅力だと教えてくれました。
中でも、大きな体で相手の勢いを受け止め、右四つ左上手を繰り出す琴櫻(ことざくら)関の取組は「毎回楽しみ」と目を輝かせます。さらに、特に好きなのは、小柄ながらアクロバティックな技で魅了する宇良(うら)関。
その宇良関が見せる稀な大技「居反り(いぞり)」については、身振り手振りを交えながら熱心に説明してくれました。
インタビューの序盤、晴仁くんからは「少しシャイな小学生…」そんな印象を受けましたが、相撲のことになると一変。言葉があふれ出るように話してくれました。どれだけ相撲が好きなのか、その情熱が伝わってきます。



努力の積み重ねが力に——強さの秘訣は家族との取組
初めて出場した大会で準優勝したことが悔しくて、「もっと強くなりたい」と練習を続けてきた晴仁くん。
相撲道場では週2回練習し、家では毎日の“四股(しこ)”と“腕立て伏せ”。さらにお母さんやおばあちゃんとも取組をしています。
「ママは強い……」と苦笑いしながら話す晴仁くん。
お母さんは「好きなことに夢中になれるのは今だけ。だからこそ、その火がもっと大きく燃えるように薪をくべています」と、温かく見守っています。
最近では大会でも負け知らず。上級生相手にも力負けしないほど成長しました。
その反面、相撲が好きすぎて“技を決めたくなる”ため、監督からは「まずはしっかり押すこと」とアドバイスを受けることも。




とにかくすべて相撲が原動力!
夏休みの作文では相撲を題材にして優秀賞を受賞し、鍛えられた足腰のおかげで校内マラソン大会では1位に。
また、習っているピアノの発表会では「相撲」というオリジナル曲を作り、演奏後には舞台上で土俵入りまで披露するほど。
テストで100点を取った時には、ご褒美として「毎日15回の母との取組を、30回にしてほしい」とお願いするなど、勉強への意欲にもつながっているようです。
その成果もあり、学校の成績も抜群。相撲を通して広がった自信や努力の習慣が、日常生活のさまざまな場面に息づいています。


目指すは全国、そして “横綱”へ
小学生の全国大会は4年生から。「早く全国で戦ってみたい!」と、これからの挑戦に胸を躍らせています。
将来の夢は、全国トップクラスの強豪校・埼玉栄高校へ進み、横綱になること。
大好きな相撲を、これからもまっすぐに追いかけていく晴仁くんの姿がとても頼もしく感じられます。
もしかしたら、豊橋から横綱が誕生する日も…無い話ではないのでは!

<直近の主な成績>
第34回西島杯小中学生相撲大会 優勝
第52回豊橋こども相撲大会 優勝
豊橋みなとフェスティバル・第60回納涼相撲大会 優勝
第67回名古屋市民スポーツ祭(相撲の部) 優勝