激戦制し県頂点へ 県小学生女子U-12サッカー初優勝
激戦制して金メダル取ったゾーー。昨年11月に開催されたAIFA2025OKAYACUP第43回県小学生女子U-12サッカー大会で、市スポーツ少年団所属のセントラル豊橋SSSレディース(緒方大人女子代表兼女子ヘッドコーチ、白谷優治女子U-12チーフコーチ)が大会初優勝を飾った。予選リーグでV候補を破ると、その後も個人技とチーム力を融合させながら快進撃を続け、県の頂点に立った。選手たちは「速攻や攻守の切り替えなど、持ち味を活かした全員サッカーが出来ました」と笑顔が弾ける。
セントラル豊橋SSSレディース
リーグ戦で強豪倒し加速
大会は昨年11月1、2日に知多市の松屋地所フレッチフィールドで行われ、16チームが出場。セントラル豊橋レディース(以下セントラル豊橋レディース)は予選グループで強豪ラブリッジを4ー0で退けるなど3戦全勝で1位通過。8強による決勝トーナメント一回戦で、岡崎に拠点を置くJFL・FCマルヤスの下部組織マルヤスFCと対戦。一進一退のまま後半10分に攻撃的MF中尾葵音美(植田小6年)が先制弾を決め、1ー0で競り勝った。続く準決勝一宮FCは昨年の覇者。前半2点を奪って主導権を握ると、後半にもダメ押しゴールを決めて3ー0で快勝した。決勝は本命視される名古屋FC。昨年5月の県大会(フジパンカップ)一回戦であたり、1ー2で苦杯を喫した相手。試合はこう着状態が続いた。パスを細かくつないで組織力で仕掛ける名古屋FCに対し、セントラル豊橋レディースは足元の技術とスピードで応戦。意地と勝利への執念が交錯し、前後半無得点のまま延長戦へ。前半、中尾がドリブル突破で前線に運び、相手DFをかわして値千金の先制弾。最後まで試合を優位に進め、相手を完封。昨春流した悔し涙をうれし涙に変えた。
終了後の表彰式では鈴木日菜さん(羽根井小)、小蕎芽生さん(福岡小)、中尾葵音美さん(植田小)、岩附玲亜さん(二川小)=全員6年=の4人が優秀選手に選ばれた。
次戦で有終の美を
予選から決勝まで全6試合で25得点を叩き出し、無失点で終えた。まさに付け入る隙を与えない『パーフェクトV』だった。攻撃的サッカーの軸となる鈴木さん、中尾さんに加え、岩附さんと熊谷心杏さん(杉山小6年)の卓越したドリブルテクニックで得点機を数多く演出。さらに評価が高かったのは、献身的に体を張って前線に流れと勢いを送ったDF陣。センターバックの小蕎さんは145cmと小柄だがスタミナがあり1対1に強い。キーパーの美甘享香さん(中野小6年)はポジショニングが良く、洞察力と高い身体能力で好セーブを連発した。5年生でスタメン出場した一花柚希さん(岩西小)と白谷莉音さん(牟呂小)も存在感を見せた。DFの一花さんは粘り強く競って相手の攻撃の芽を摘み取り、白谷さんは持ち前のキープ力と柔らかなボールタッチで試合をコントロールした。2人は次の年代U‐11県大会(2月開催)の中心選手。「昨年はブロック優勝して東海大会に進んだので、私たちの学年も東海のピッチを目指す」と気合いが入る。
そして司令塔としてチームをけん引したのが主将のMF鈴木日菜さんだ。大会を振り返り「厳しい試合の連続だったけど、みんなで声を出して勝ち切ることができた。強豪と戦って得るものも多かった」と話し、今月開催の県大会に向け「小学生として戦う集大成の大会だから、県連覇で有終の美を飾りたい」と新たな目標に目を輝かせる。
共通語は「みんなサッカーが好き」
セントラル豊橋SSSレディースには現在、園児から小学6年まで38人が在籍。「サッカー好きの女の子集まれ」を合言葉に、町の少年団として発足して以来、技術だけではなく普段の生活習慣や礼儀、相手を思いやるリスペクト精神など人間力の育成にも力を入れている。入団する大多数の女の子が初心者からキャリアをスタート。中には運動自体が苦手だったが、6年生の卒団まで頑張る子も少なくない。純粋にサッカーが好き、目標に向かって頑張りたい、という共通パスポートがあればだれでも受け入れる。今回の優勝メンバーも、低学年の頃は相手チームに通用しなかったドリブルが、練習を積み重ねたおかげで徐々に試合でも発揮できるようになり、ついに11月の大舞台で栄光を掴み取ることができた。競技スポーツはいろんなピース(個性)を何通りもはめ込んで完成度を高めていくもの。今年の6年生は「楽しくオシャレに、美しく、勝つ」を合言葉に、いくつも新しい景色を見た。