進化の走り 伸びしろ無限大
東海新人2種目準V 柳田麻央美さん
好選手が揃う女子部員の中で、躍進著しいのが中・長距離に軸足を置く柳田麻央美(まおみ)さん(1年、吉田方中出)だ。1500㍍決勝4分35秒28、3000㍍9分55秒50でともに2位入賞を果たした。
1500㍍は予選組5着通過だったが、決勝は強豪との競り合いを起爆剤にぐんぐん加速し、自己ベストを大幅に更新。だが「あと少しでU18標準を切れていたので悔しい」。そして3000㍍もベストにわずかに届かず、追い込み切れなかった甘さを反省点に挙げる。
競技として陸上と向き合ったのは高校に入ってから。中学時代はバスケット部に所属し、シューティングガード(SG)として活躍。スタミナ強化のため、中・長距離ランナーを育成する地域クラブにも通い「二刀流」で身体能力を伸してきた。
陸上デビューは駅伝から。中学2年時は最長区間の1区で東三河優勝に貢献し、3年の時も1区でチームをけん引。市町村駅伝(愛知駅伝)にも2年連続で選出され、同じように切り込み役の1区を担当。レースの難しさや駆け引きを覚えた。来月7日開催の愛知駅伝にも出場予定だ。
大器の素材は持っていたが、同世代の強い選手と比較すると経験値などもあって目立つ存在ではなかった。今年8月の夏合宿で距離を積み、スピードとスタミナが掛け算式にアップデート。追い込むことで走る姿勢やレースへの意識が変わった。長距離走で実績を持つ同高OGがサポートに付くのも大きい。
全国区のアスリートと戦う「下地」はできた。あとは時間をかけて頑丈な骨組みを仕上げていくだけ。走りだしたばかりのまだ1年生。「心技を鍛えて殻を1つ1つ破っていきたい。目標はもちろんインターハイ2種目出場です」。全国を視界に捉え、大きなストライドで飛び出した。

東海新人の表彰台で笑顔をつくる柳田さん(左から2番目)