夏に足跡残し「まだレースは終わらない」ジュニアオリンピックカップ陸上へ女子2選手

夏に足跡残し「まだレースは終わらない」ジュニアオリンピックカップ陸上へ女子2選手
勢いよくハードルを跳び越す加藤さん

 10月17~19日に三重県の三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で開催されるJOCジュニアオリンピックカップ陸上競技(U16陸上)に、二川中3年の加藤光桜さんと羽田中2年の羽田野晴加さんが出場する。先月30日にあった県ジュニアオリンピック(代表選考会)で加藤さんは女子100mハードル、羽田野さんは女子1000mで優勝し、代表枠を勝ち取った。「夏の経験を生かし、県代表の誇りを胸に攻めのレースを」と燃えている。

100mハードル/加藤光桜さん、1000m/羽田野晴加さん

 ともに今夏は全中(羽田野さんは800m)出場。B決勝にあたるトライアルレース(TR)に進出した。

目標は13秒7台 加藤光桜さん

加藤光桜さん

加藤光桜さん

 県ジュニア五輪の優勝タイムは13秒96。勢いよく飛び出して3台目からの2次加速でトップに立つと、終盤ギアを切り替えて追撃をかわした。「後半は思うように脚が伸びなかったが、全中から戻って体調とモチベーションを整えている中での13秒台だったので、大きな自信になりました」。昨年は2位で逃していただけに「リベンジを果たすことが出来ました」と笑顔をつくる。

 2度目の全中陸上では勝負の厳しさを知った。予選は14秒20で組2着。TRは中盤から回転数を上げ14秒08で4位。総合12位だった。大会を振り返り「13秒台が目標だった予選で思い通りの走りができず、不完全燃焼になってしまった」。全国という独特の空気感や勝ちたいという自身への重圧が焦りにつながった。「やはり県や東海大会(13秒93/優勝)とは緊張感が違いました」。悪天候で日程が変更になり、気持ちのつくり方が難しかったという。「それでもベストを更新する人や100%のパフォーマンスを発揮する人もいて、環境や条件にブレない選手が本当に強いのだと痛感しました」と、気持ちを切り替えて前を向く。

 U‐16は高校生もライバルとなる。「中学陸上の集大成なので納得のいく結果を残し、次のステージへ弾みをつけたい。目標は13秒7台を出して入賞すること」。視線の先に未来図が映る。

挑戦者の姿勢で 羽田野晴加さん

羽田野晴加さん

羽田野晴加さん


 県ジュニア五輪の優勝タイムは2分57秒22。絶対条件の順位にこだわり「合格点のレースが出来ました」。中盤まで5、6番手で先頭集団を追い、残り1周でシフトチェンジしてトップ争いに加わると、ラスト100mで高針台の畑中選手と一騎打ち。歓声に沸く中、0.51差で競り勝ち、夏に続いて全国の扉を開いた。経験を積むため昨年もエントリーしたが、終盤、格上の脚力に付いていけず入賞を逃した。「今年は自分でレースをつくることができた。もっと前半から仕掛けても良かったから、出来は90点ですかね」と笑う。

先頭でレースを引っ張る羽田野さん(今夏の市内総体より)

先頭でレースを引っ張る羽田野さん(今夏の市内総体より)

 全中女子800mは初めて経験した大舞台。東海チャンピオン(2分11秒09)として臨んだ予選レース。序盤から強度を上げ、200mでトップに立ったが、残り250mでスパートが効かず2分13秒34で組2着。フィニッシュ後、決勝を逃した悔しさで涙が止まらなかった。翌日のTRは気持ちを切り替え、持ち味を発揮することができた。1、2次加速とスピードに乗り、残り200mでチャージを掛けて2分11秒60で2位。決勝を含めタイムを総合すれば6位に相当するが「予選の失敗がすべて。まだ競技力もメンタルも弱いことが分かりました」。指導にあたる「糸陸」代表の糸川寛哉さんは「初めての全国で現在地を確認できたと思う。生命線のスピードに持久力が上積みされたことでスケールの大きな走りが出来るようになった。だが、まだ課題は多く進化の途中。今回流した涙が成長への起爆剤になると思う」と話す。

 U16陸上1000mは本来の公式戦にはない種目。ほとんどが上の学年で、厳しい結果も予想される。「挑戦者ですから、失敗を恐れず強気に攻めたい。できれば2分53秒台を出して決勝に残りたいですね」と、ポジティブな発言で自分を奮い立たせる。