桜丘猛追届かず全国逃す
追撃及ばず全国逃すー。全国高校総体(インターハイ)予選を兼ねた県総体バスケットボールの男女決勝が5月30日、東祥アリーナ(安城市体育館)で行われ、男子は中部大第一、女子は桜花学園が連覇を飾った。男子第1シードの桜丘は順当に決勝まで進んだが、覇権奪還に燃える中部大第一にリードを許し、怒涛の追い上げを見せるも66ー77で惜敗。2年ぶりの夏切符には届かなかった。男女上位3校は今月20、21日に刈谷市で行われる東海大会に出場する。
県高校総体バスケット
実力拮抗の「桜丘VS中部大第一」は、全国的にも注目度の高い2強対決。県新人を制し、東海新人でも本命藤枝明誠を破って優勝した桜丘の優位は動かなかった。だが「前半貯金をつくって逃げ切る」の筋書きは相手の手の中だった。
桜丘は序盤から追う展開が続き、第2Qに入るとその差は一時14点差まで広がった。竹内光一、前田晴舞らのシュートで追随するも折り返し時で10点のビハインド。ボディブローのような3Pシュートを許し、速攻を仕掛けるも相手の手が伸び攻守が入れ替わるなど、苦しい時間帯が続いた。
潮目が変わったのは第3Q。竹内やジェイがネットを揺らして2桁得点差を徐々に縮めると、ブリス・アレキサンダーの外角ショットなどで一気に2点差まで詰めた。その後一進一退が続き、逆転劇に望みをつなぐ52ー59で最終第4Qへ。意地とプライドが交錯する攻防が続き、その差6点、その差4点…。桜陣営は最後まで勝利を信じて声を枯らしたが、残り1分、フリースロー2本とダンクを決められ開花には至らなかった。
まだ終わりじゃない
それは選手を奮い立たせる魂のこもった言葉だった。
閉会式終了後、選手を集めて水越悠太監督は「よく頑張った。見応えのあるいい試合だった」と称える言葉から入った。そして「この敗戦を胸に刻み、悔しさを忘れるな。まだ終わりじゃない。下を向いている暇はないぞ」。語り掛けるように、時折語尾を強めて説く。顔は紅潮し、目が充血していくのが分かる。少し離れたゴール下では中部大第一の選手が歓喜の雄叫びを上げ、観客席に拳を突き上げる。目に入らないわけはない。「東海大会で借りを返そう」。己を鼓舞する言葉だった。
厚い選手層。下馬評で優位と見られていただけに、その無念はいかばかりか。それでも身上の「勝ちは選手の実力。負けは指導者の力不足」と自身の反省から入る。何が足りなかったのか、どうして追いつけなかったのか、選手と同じくらい宿題を持ち帰る。リベンジを期す東海まであと1週間。まだ全国高校選手権(ウインターカップ)も残っている。そう、立ち止まっている暇はない。