夢叶え世界最高峰の舞台へ
南風に乗って決戦の地パリへー。今月26日に開幕するパリオリンピック陸上競技に、豊橋南高校出身の小川大輝選手(21)=東洋大3年=と、吉津拓歩選手(25)=ジーケーライン=が出場する。小川選手は400㍍ハードル、吉津選手は1600㍍リレーメンバー。最終選考会の日本選手権(6月27~30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)で小川選手は参加標準を突破。吉津選手は400㍍決勝レースに進出し、五輪切符を手にした。同校陸上部OBの"ダブル選出"は快挙のひと言。
豊橋南高OB2選手 パリオリンピック出場400㍍ハードル 小川大輝選手、1600㍍リレー 吉津拓歩選手
ここを逃したら4年間後悔する
400㍍ハードルの小川選手は、昨年の日本選手権覇者。五輪条件は決勝レースで結果を残し、参加標準(48秒70)を切ること。予選を49秒02の組2着で通過すると、決勝は中盤以降、豊田兼(慶應大4年)と激しいトップ争いを演じ、2位フィニッシュ。タイムは標準ジャストの48秒70だった。内定後の囲み取材に「オリンピックは夢の舞台だったので、叶えることができ本当にうれしい。『ここを逃したら4年間後悔するな』と思っていただけに、家族をはじめお世話になった恩師やチームメイトなど、支えてくれた多くの人に感謝したい。参加標準は突破できたが、世界の中ではまだまだ下のほう。オリンピックでは挑戦者として攻めたレースをしたい」と語った。
小川選手は石巻中で陸上競技を始め、3年夏に400㍍で全国総体(全中)出場。豊橋南高では400㍍と400㍍ハードルに軸足を置き、持久スピードとウエートを強化。3年夏のインターハイは400㍍ハードルで6位入賞した。大学進学後も期待値の高さを示した。
1年時に20歳以下の国際大会(世界選手権)出場。世界の走りをデータベースに昨年は日本学生個人選手権と関東インカレを制し、総仕上げは日本選手権優勝。走るたびにタイムと度胸をアップデートさせ、進化を続ける〝大器〟として脚光を浴びた。
実業団4年目でつかんだあこがれの舞台
吉津選手は日本選手権400㍍に出場。予選を自己ベストの45秒57をマークして組1着通過。決勝は45秒96で3位に入り銅メダル獲得。1600㍍リレーメンバーに選出された。
南陽中で陸上競技を始め、当時は走高跳が専門だったが、高校から400㍍に転向。瞬発力と卓越したボディバランスでメキメキ頭角を表し、1年時から東海大会などで活躍。日本ユース8位入賞やインターハイ出場などの実績を持つが、全国区のスプリンターとして注目を集めたのは東洋大に入学してから。1年生で1600㍍リレーのメンバーに抜擢され、日本インカレ連覇に貢献。東洋大の「マイル黄金期」のエースとして躍進した。実業団4年目の今年は「オリンピックを1番の目標」に掲げ、4月に島根県であった出雲陸上で自己新(当時)の45秒71をマークし優勝。パリの景色を少しずつ視界に捉えていた。
高校時代に2人を指導した黒田昭夫監督は「世界最高峰の舞台で戦えることに感謝し、自分の力を十分に発揮してファイナリストになることを期待しています」とエールを送る。