スポーツ春秋
かれこれ30年ほど前か。先輩から「凄い女性がいる」と聞いた。1種審判員として全国を飛び回っていたころ。凛とした立ち振る舞い。眼光鋭くジャッジには隙がない。下した判定に不服の声が上がったときも毅然とした姿勢を崩さない。「どんな状況でも下を向くな。人生と同じ」が後進へのメッセージ
▶︎家庭婦人チームでボールを追っていた普通の主婦が「審判が不足しているから」と半ば強引に免許取得を懇願された。最初は軽い気持ちだったが、奥の深さを知り、厳しさや怖さの先に感動があることを知って、その魅力に取り憑かれた。キャリアを積んで国内の主要大会をいくつもジャッジして、その功績は今でも全国の審判員、日本SB協会関係者の知るところだ
▶︎気風が良くて人望厚い“親分肌”の工藤澄子さんが協会のトップに立った。肩書きの多い重鎮だが、志はいたってシンプル。「ソフトボールで街を元気にしたい」