耐久ラリー制し東海新人女子初制覇 県1位代表の誇り、県外強豪クラブ撃破
熱い夏へ視界広げるー。中学生バレーボールクラブのSelecan豊橋Volleyball Club女子(大東雅史監督、以下セレソン豊橋)が先月、岐阜県山県市で開催された第26回東海ブロック新人大会で初優勝を飾った。県1位代表の使命感を胸に県外の強豪を次々撃破。男子も下位トーナメントながら2勝するなどインパクトを残した。クラブ目標は男女そろっての全国2大大会出場。「これからが本当の勝負。さらにギアを上げていく」と、悲願達成に向け進化と挑戦を続ける。
中学生バレーボールクラブ Selecan豊橋Volleyball Club
東海新人には各県予選を勝ち上がった男女各16チームが出場。グループ予選後、上・下位トーナメントに分かれて最終順位を出した。
セレソン豊橋女子はグループ予選(2セット制)で三雲中学(三重)、LIBERTA(岐阜)、A-smile(静岡)と対戦し、得セット5、失セット1(セット率83%、得失点差15)の1位で上位トーナメント進出。一回戦で三重2位の海星中学を逆転で下すと、準決勝では静岡3位のRINGをストレートで一蹴。決勝は岐阜1位の不破と対峙し、セットカウント1ー1から最終第3セットを25ー18で取って東海女王に就いた。
分岐点は2つ。1つは三雲中との予選第1試合。終わってみればセット率で分けたが、入りの1セット目を落とした。ここで軌道修正できていなければ、今回の結果はなかっただろう。2つ目はトーナメント初戦の海星中戦。第1セットを失い、2セット目は2点差で辛勝。一進一退となった第3セットはデュースの末、27ー25で逃げ切った。薄氷に2度立ったことで重圧から解放されたのだろう。準決、決勝は開き直って自分たちのバレーができた。「勢いに乗ると畳み掛ける爆発力があるが、導火線が長くて火が付くのが遅い」と、大東監督が笑いながら話す。
勝敗のカギを握るのは1年時からレギュラーを張る本田陽愛さん(3年、豊橋南部)と小川璃子さん(3年、二川)。主将でもある本田さんは高い打点から強打を放つ攻撃の要。司令塔のセッター小川さんは勝負勘と動体視力に長けている。攻撃ではキレのあるスパイクを叩き込む鈴木美依奈さん(3年、高師台)と長身でブロックの冴える松永亜優さん(2年、一宮)。守備は、反射神経が良く粘り強いリベロ足立真緒さん(3年、本郷)らが試合を動かす。ピンチサーバーや要所でのレシーバー起用など、控えの3年生の存在も勝利方程式に欠かせない。「全員で戦って全員で喜びを共有するのがウチの1番の強み」(大東監督)。
東三河には実力拮抗の好敵手が多い。実際、東海新人の1週間前にあった市内大会では決勝でライバルクラブにストレート負けを喫している。主将の本田陽愛(ひより)さんは「悔しかったが、あの敗戦がチームに『喝』を与えてくれた。気合いを入れ直して(東海新人に)臨むことができた」。そしてヤングクラブ、全中と続く夏の全国予選に向け「チャレンジャー精神を忘れず、1つのプレーに全集中して目の前の勝利を奪いにいく。目標はもちろん2大大会出場です」と、まだ見ぬ景色を目指す。
女子の部には県3位で吉田方中も出場。勝ち星には恵まれなかったが、経験値の浅い部活メンバーが県外の強豪クラブに善戦した。一歩も引かない気持ちのバレーで何度も見せ場をつくり、部活の存在感を発揮。次につながる多くの収穫があった。
強豪と戦い現在地確認
県2位通過で出場したセレソン豊橋男子は、予選グループ得セット2、失セット4(セット率33%)の4位で下位トーナメントへ。狙っていた上位Tには進めなかったが、一回戦で穂積中(岐阜2位)を叩き、消えかかっていた炎が再び点灯。準決勝では海星中(三重4位)を25ー21、25ー22のストレートで撃破した。決勝は接戦の末、三重2位のCOLORS津北に惜敗。大東監督は「主力を欠く中での2勝は評価したい。女子同様、ベンチ入りメンバーが起用のたびにきっちり仕事をしてくれた」と、うれしそうに話す。
セッターでチーム主将の山本知央君(3年、豊川中部)は「上位トーナメントが目標だったので悔しさは残るが、強豪と戦って現在地を知ることができた。課題を1つ1つ克服し、チームの出力を上げて全国を決めたい」と口元を結ぶ。

今夏、ヤングクラブ選手権と中学総体の全国2大大会出場を目指すセレソン豊橋