県秋季大会2連覇。東海へ好発進粘りと執念で2度のサヨナラ
桜丘高校軟式野球部が、県秋季大会(新人戦)で2連覇を達成し、来月開催の東海大会に弾みを付けた。準決、決勝と薄氷を踏む接戦となったが、粘りと勝負への執念でサヨナラのホームを踏んだ。「(今回の)厳しい戦いはメンタル強化につながった。東海地区には中京や静岡商など全国屈指の強豪が揃うが、挑戦者とし存在感を見せたい」とネジを巻く。
桜丘高校軟式野球部
県秋季大会は先月、知多運動公園野球場で行われ、桜丘は一回戦で名経大市邨を12ー3で一蹴。順調な滑り出しだったが、ここからタフな試合が続いた。
準決勝で投打にバランスのとれた名古屋と対戦。中盤まで1点を争う接戦だったが、八回表に四死球と失策で3点を追う展開に。その裏、桜丘は連続死球を足掛かりに1番鈴木悠太(2年、高浜中出)の左中間を破る適時2塁打で2点を返すと、最終回、四球と6番一ノ瀬煌(2年青陵中出)のバント安打で無死満塁。押し出し四球で追い付くと、9番高橋陽大(2年、高豊中出)の内野安打で7ー6。サヨナラでファイナル進出を決めた。
決勝は公立の雄・緑を破った愛工大名電。準決同様息詰まる投手戦が続き、最終盤に明暗が分かれた。七回終了時、1ー2で桜丘1点ビハインド。八回表に愛工大名電が1点加えて逃げ切りを図った。だが、桜丘はここからが粘りの真骨頂。その裏、四球を突破口に無安打で1点差に迫ると、最終回、相手の攻撃をゼロに抑えその裏、二死から3番佐野哲進、4番河邉藍生(ともに2年、田原東部中出)の連続左前打で反転攻勢。桜丘の勢いが相手投手のリズムを崩し、3連続四球で4ー3。土壇場の底力を見せつけての逆転サヨナラだった。
絶対的エースや大型スラッガーなど特筆した選手はいないが、好機を逃さない緻密野球で勝ち方を覚えてきた。選球眼のいい1番鈴木、2番岡本曽良(2年、田原東部中出)が出塁し、勝負強い佐野、河邉、榊原宗一郎(2年、羽田中出)が返す図式。
東海秋季大会は12校が出場し、11月1日から岐阜県の2会場で行われる。選手たちは「愛知1位代表のプライドを胸に、強豪校にも臆せず勝ちにいく」と、さらなる高みを目指す。

表彰式で深紅の優勝旗を手にする桜丘の選手
軟式球児に新たな夢「甲子園の土を踏むぞ」
軟式球児にも甲子園の扉が開いたー。日本高野連は、全国高校軟式野球選手権大会(夏の選手権)が70回を迎えたのを記念し、今年5月に「軟式交流試合in甲子園」を開催。来春も開催が決まっている。同大会は、全国から選抜された50人の軟式野球部選手が、東日本選抜と西日本選抜に分かれて対戦。西日本に属する東海地区の選出法は、11月の秋季大会で各県それぞれの最上位校から1人を推薦。愛知県の場合、同大会に出場する桜丘、愛工大名電、緑の3校に挑戦権があり、桜丘が再び県1位校になれば、その権利を取得することになる。指導者は「選手を甲子園に送り込んで部史に新たな歴史を刻みたい」と意気込む。