桜バスケ「総力戦で勝ちにいく」インハイ予選の雪辱期す
全国高校バスケットボール選手権(ウンターカップ)の地区予選会がはじまった。6地区で1次トーナメントを行い、各上位校が10月25日開幕の2次トーナメントで本戦切符を目指す。3枠ある女子に対し、男子は優勝校の1枠のみ。愛知2強とされる桜丘と中部大第一の激しい頂上決戦が予想される。桜丘男子は6月のインターハイ予選決勝で中部大第一と激闘を繰り広げ、延長の末1ゴール差で競り負けた。「あのときの悔しさは今も脳裏から離れない」と水越悠太監督。雪辱に燃える指揮官が選手権に賭ける思いやチームの完成度などを語った。
ー中部大第一とのインハイ予選決勝は延長の末、67ー69で惜敗。あの激闘を振り返って。
「下馬評はサイズもフィジカルも相手が一枚上。前半は離されないように食らい付き、後半の勝負どころでギアを上げる。実際、その通りの展開となって勝機もあったが、最終盤で相手の執念が勝った。こちらは詰め将棋の最後の一手が見つからず詰め切れなかった。気持ちの甘さもあったと思う。勝てる試合を落としたという無念は残るが、あの緊張感の中で選手は100%の力を発揮してくれた。敗戦から学ぶものも多かった。連続出場を逃したことでウインターカップに賭ける思いが一層強くなった」
ー夏を過ぎてチームの成熟度は。
「1度仕切り直して、ディフェンスの見直しや攻撃力の強化などチームをつくり変えてきた。昨年もそうだったが、国民スポーツ大会(県選抜)の関係で私や主力の何人かが抜けた時期に伸びる選手がいる。自覚と責任感を持って「変わらなければ」と、自分と向き合いながら深究する選手はここぞというときに頼りになる。例えば2年生の竹本虹輝や1年生の小川奏乃丞などは今夏スタメンではなかったが、今では欠かせない存在になった。竹本は献身的なディフェンスで流れを変えることができ、小川は瞬時の判断と攻撃力に長け、バスケI.Qが高い。ほかにもスタメン候補の目の色が変わってきた。層の厚さは戦う上で気持ちのアドバンテージになるはずだ」
ー前哨戦の位置付けとなるU18日清カップは21日現在で5勝1敗。山梨学院や富田(岐阜)、東海大相模(神奈川)といった強豪から勝ち星を挙げた。
「選手の仕上がりを確認する時期でもあり、手の内をすべて見せるガチンコではないが、強豪校に勝つことでモチベーションは上がる。完成形に少しずつ近づいてきたが、もう1段階バージョンアップが必要。ここからの追い込みが勝負の分岐点となる。
最後は3年生の意地
ーキーとなる選手は。
「コートに立つ選手だけではなく、部員全員で戦うのがうちのスタイル。攻守の司令塔竹内光一(2年)が試合をつくり、スピード突破力のある前田晴舞や森蒼心(ともに2年)波多野碧音(1年)らがどこまで相手をかく乱できるか。得点源である2人の留学生は必勝方程式の絶対条件。そして必ず必要となるのは主将の森裕都をはじめとする3年生の誇りと執念だ。ウインター予選はここ数年、この3年生の「最後の意地」が爆発力の源泉となった。今年もやってくれると信じている。
ー県王者決めはどんな戦いになる。
「実力拮抗の総力戦になる。インハイ予選は前半相手に走られたが、今回は先行逃げ切りを狙う。序盤のインパクトが大事。インハイから進化した姿を見せたい。TV放映されたバレーボールや陸上競技の世界選手権もそうだが、競技スポーツには人を感動させる力がある。観る側もプレーする側も記憶に残る試合で高校バスケの面白さを発信したい。そして勝ちにいく」

ハーフタイムに指示を出す水越悠太監督