雪辱果たし3度目のインハイ切符 「竜驤虎視」の精神で一戦必勝
桜丘高校剣道部女子(三浦領太監督)が8月7日から広島県立総合体育館で開催される全国高校総体(インターハイ)に出場する。県総体団体戦で新人大会の雪辱を果たし、2年ぶり3度目の夏切符を手にした。部員数の減少でメンバー編成に苦労する時期もあったが、近年は地力のある新入生が桜の門を叩き、チームの底上げとともに競争力も上がった。過去2度の挑戦は予選リーグで涙を飲んだ。チームスローガンの竜驤虎視(威勢よく相手に襲いかかる)の精神で「新たな扉を開く」(安藤乃香主将)。
桜丘高校剣道部女子
逆転勝利で本命校に借り返す
インターハイ予選の県総体は5月に枇杷島SCほかで行われ、団体戦には男女各28校が出場。男子は第1シードの明和を叩いた星城が、決勝で勢力拡大で波に乗る愛産大三河を破った。桜丘は4強決めで岡崎城西に屈し豊川とともに5位だった。
桜丘女子は、県新人戦1位の星城、同3位の岡崎城西のいる厳しい山に入った。刈谷、千種を退けると、準々決勝で第1シードの星城を撃破。続く準決勝で岡崎城西を一蹴すると、決勝で勢いに乗る三好を圧倒した。時習館は愛知、西尾東を破って4位。豊川は二回戦、豊橋南と小坂井は初戦敗退だった。
V奪還のターニングポイントは2つ。まずは準々決勝の星城戦。県新人戦(昨年11月)でも同じ準々決勝であたり、代表戦を落として選抜の道を閉ざされた。今回は前3人が分け、副将が1本負けして土俵際。命運懸かる大将戦で絶対的エースの佐藤が面2本を奪って逆転勝ち。半年前の代表戦で辛酸を舐めさせられた相手に借りを返した。ここで潮目が変わると、準決の岡崎城西戦は副将を終えた時点で1勝1敗2分。ここでも佐藤が勝利請負人となって2本勝ち。2段階のギアチェンジで三好戦は3勝(2分)して実力差を見せつけた。
後輩の台頭が刺激剤
メンバーは、思い切りのいい攻めの剣で流れをつくる先鋒竹内友紀恵さん(3年)、組み立てのうまい試合巧者の次鋒中原緋音さん(同)、攻守にバランスの取れた中堅森谷奈央さん(2年)、洞察力があって試合勘のいい副将安藤乃香さん(3年)、チームを何度も窮地から救った守護神的存在の大将佐藤光葉さん(同)。控えは献身的にチームを支える松井詩季さん(3年)、気持ちの強い糸井空さん(2年)、フットワークのいい永井杏さん(同)。
意識の変化が大きかった。県新人戦で不覚を取り、選抜出場枠(3校)に届かなかった無念が、己の”姿勢”を見つめ直し、殻を破るきっかけとなった。「大舞台に立ってこそ見える景色がある」。自身の実力やチームの現在地を知ることができ、人格を育ててくれる場所。先輩たちが示したこの教えがあるから全国にこだわる。そしてもう1つ。純度の高い下級生の台頭により、3年生の目の色が変わった。「隙あらば」とメンバー入りを狙う若手の下剋上が稽古の熱量を上昇させた。
大会まであと17日。三浦監督は「日本一への挑戦権を得た以上、そこを目指すが、まずは目の前の試合に集中し、一歩ずつ前へ」と口元を結ぶ。