スポーツ春秋

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「すったもんだがありました」。昔流行ったCMのフレーズだったか。新アリーナ問題は住民投票で決着し、止まっていた針がようやく動き出した

推進派はスポーツ殿堂の価値と地域経済の活性化、反対派は緑との共存や市民負担の大きさなどを訴え、思いをぶつけ合った。対極の主張だが、共通項は「住み良いふるさとの未来図」だ

賛成多数で整備事業は再始動するが、施設までのアクセスや野球場移転など前途は課題も多い。同日開催の参院選は主義主張で推しを差し変えることもできるが、今回の民意は後戻りがきかない。10年後、30年後、投じた1票の重さを知るのはレガシーを次の世代に引き継ぐ子どもたちだ

これでノーサイド。競技スポーツのように互いを称え合うとはいかないだろう。だが、しこりを残さないためにも両派のお偉いさんが握手でもすれば、気持ちも和むのだが。