未経験から県チャンピオンへ

団体と個人の2部門に出場する吉田藍さん
「東三河大会から調子が良かったので、県でも勝負できるかな…と。でも、まさか優勝なんて」と驚きの表情を隠さない。県個人戦の1次を8射7中で通過すると、最終2次は12射皆中で文句無し。ライバルの追随を許さなかった。
中学時代は剣道部だったが、兄の影響で高校から弓を引いた。次鋒を務めていた剣道戦績は「聞かないでください」。伝統部の射場に立ち、最初はついていくのに必死だった。形を固めて射るタイミングを身体で吸収すると徐々に的中率が上がり、昨夏の練習会では部内トップの成績を残した。だが、まだ好不調の波があり、選抜のメンバーからは外れた。「悔しかったけど、まだ自信も実力も無かったので、逆に次こそはと気合が入りました」
主将を務めるが、性格が優しく仲間を引っ張るタイプではないが、射場に立つと表情が一変。独特のオーラを放ち、瞳の奥がぐっと鋭さを増す。心と対話しながら的と向き合い、努力の先に道が開けることを背中で示しながら重責を担う。「出るからには団体、個人で日本一を狙いたい」と静かな闘志を燃やす。