豊橋商業高弓道部女子 団体&個人2部門でインハイ切符
"あの聖地"でV2射抜くー。豊橋商業高校弓道部女子が、7月31日から鳥取県米子市で開催される全国高校総体(インターハイ、中国総体2025)に出場する。県総体で団体と個人の2部門を制し、地区予選会を通過点に変えた。個人戦優勝の吉田藍さん(2年)は高校から弓道を始め、本人でさえ驚く速度で的中率を上げてきた。団体女子は過去4度全国制覇を達成しており、米子市は4度目の優勝会場(2016年)。歓喜に沸いた想い出の地に再び伝統の矢を放ち、2冠を掲げて新たな扉を開く。
インハイ最終予選を兼ねた県総体は5月24、25の両日、日本ガイシスポーツプラザ弓道場で行われ、女子団体戦(1チーム5人編成)には27校が出場。豊橋商業は1次予選を40射(1人4射×2回)36中で通過。2次決勝リーグでは刈谷北、名古屋南、三好を退け、3戦全勝で夏切符を手にした。1次でマークした38中は2位通過の刈谷北に14本差つける圧巻の命中率だった。2次Lのターニングポイントは第2試合の名古屋南。13-13で並び、1回目の競射で辛くも勝ち切った。
精神スポーツの武道は、表には出にくい心の機微や環境の変化で流れが一転することが多い。中でも弓道は射場の空気、その日のコンディション、相手との駆け引きといった”己との勝負”が的中率を左右する。「豊橋商業は勝ち方を知っている」は関係者の声。県を勝ち抜く計算式、全国での気持ちのつくり方など、引き継がれてきた教えや心構えが体に埋め込まれているように、普段の練習から常勝ラインを意識して部内競争を続ける。時間をかけて大地にしっかり根を張るから、勝機を逃さず記録に直結するのだろう。
9年前の歓喜再び
インハイには前主将で責任感の強い1番清田麗愛さん(3年、青陵中出)、努力家で県個人戦を制した2番吉田藍さん(2年、東陽中出)、冷静で射形が安定している3番鳴子瑠夏さん(同、小坂井中出)、要所で頼りになる経験者の4番藤井李羽さん(同、二川中出)、東三河大会で個人優勝した5番藤井李羽さん(同、二川中出)、伸びしろがありムードメーカーでもある控え加藤百香さん(同、東陽中出)の布陣で臨む。県総体では1年生の林羽南さん(中部中出)もメンバー入りした。
清田さんを軸に昨年12月、三重県であった全国選抜大会に出場したが、予選敗退の辛酸をなめた。当時の主将清田さんは「緊張で自分たちの弓道ができなかった。あのときの悔しさを次の総体で晴らしたい」と話し、現主将の吉田さんは「選抜は県2位通過だったが、今回(インターハイ)は愛知代表の誇りがある。2年生中心だが臆することなく、使命感を持って『愛知の豊商』を発信する」と気持ちをこめる。
今月21、22日に三重県四日市市で行われた東海大会女子団体は決勝Tで中京、大垣商を破り準優勝だった。
▷東海出場メンバー
清田麗愛、吉田藍、鳴子瑠夏、藤井李羽、林羽南、村松歩果、良知ももか(2年、東陽中出)
【指導者】
▷引率責任者=山本麻李江
▷監督=大河内遥香
▷監督・コーチ=大塚恵子