スポーツ春秋

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先日、酒の席で〝普通〟のOLさんがグラスを手に青春期を語り始めた

▼小学低学年からバスケットボールを始め、高校は関西の名門私学に特待入学。1年時から司令塔としてスタメン出場。3年生で主将を務め、総体やウインターカップで名前を売った。実績が認められて卒業後は実業団チームに所属。トップリーグで活躍し、日本一のポイントガードと評されたこともある。そのための練習は高校の比ではなかったという▼チームメイトは20歳前後の女性ばかり。お洒落や恋バナで盛り上がるのが普通だが、日本一になるためには、まず女性であることを一時期でも忘れなくてはならない。「当時はハラスメントなんて言葉はなかったし、鉄拳も当たり前」「監督と刺違えてやろうかと思ったことも」と笑う▼竹を割ったような性格の彼女が「苦しかったけど、歳を重ねた今だから、あの時の自分を褒めてあげたい」。グラスを見つめる瞳が潤んでいた。