サッカー兄妹 そろって最高峰ピッチへ。名倉眞祥君、愛佳さん。
今月開催の全国高校サッカー選手権に豊橋出身の名倉眞祥(まさひろ)君と愛佳(まなか)さん=南牛川=の兄妹が出場する。兄の眞祥君は全国屈指の強豪青森山田の3年生。妹愛佳さんは長野・佐久長聖の1年生。ともに県予選決勝でゴールを決めるなど実力を示し、日本一への挑戦権を得た。
全国高校サッカー選手権
焦らず腐らずラストチャンスつかむ
東陵中出身の2人は小学時代、クラブチームのジョイアFCで足技を学んだ。
眞祥君は小学時代から反射神経やドリブル突破力に長け、主将を務めた6年時はフィジカルの強いMFとしてチームを引っ張った。中学時はAS.ラランジャ豊川に所属し、キックの精度や勝負勘などを磨いた。
「自分への挑戦」と青森山田を選んだ。全国からトップ選手が集まる言わずと知れた強豪中の強豪。部員数は200人超。下積み期の1、2年はもちろん3年夏のインターハイもベンチ外だったが、夏過ぎからトップチームでの出場機会が増え、高校最高峰のプレミアリーグで存在感を発揮。空中戦に競り負けない体幹の強さとタフな精神力で〝1軍定着〟を勝ち取った。ポジションは右MF。選手権の県予選決勝では先制点を許すも、後半35分過ぎに勝負を決定づける3点目(3ー1)を決めた。
エリート集団の中で挫折を経験し、心が折れそうになった時期もあるが、「大変な時こそ『大』きく『変』わるとき」と自身に言い聞かせ、努力を実らせた。

名門青森山田高でベンチ入りを果たした名倉眞祥君

1年生でレギュラーをつかんだ名倉愛佳さん
1年生で攻守の司令塔に
愛佳さんが兄の影響でサッカーを始めたのは小学1年のとき。身体能力が高く、リフティングやドリブルなどを皮膚感覚で吸収。高学年になると心技両面でチームをけん引する存在に。「技術もあったが、負けず嫌いな性格が成長源」と当時の指導者。6年時は主将を務めた。
中学ではFC豊橋デューミランに所属。卓越したテクニックと足元の強さで進化を続けたが、体力で勝る男子に弾き飛ばされることも。それでも「負けたくない」と反骨心を胸に、攻撃のチャンネルを増やしてきた。3年時は女子ナショナルトレセンの東日本メンバーに選出された。
佐久長聖は、近年急速に力を付けてきた北信越を代表する新鋭校。愛佳さんはスピードと足元の技術を武器に1年生で攻守の司令塔に。東海大諏訪との選手権予選決勝では2ゴール(6ー0)を奪い、スーパールーキーを印象づけた。大舞台でもインパクトを残すプレーを披露するだろう。
選手権男子は28日から国立競技場をメーンに関東圏9会場で。第1シードの青森山田は二回戦(31日、埼玉NACK5スタジアム大宮)で山口県の高川学園と。女子は29日に開幕し、佐久長聖は一回戦(29日、兵庫アスパ五色)で奈良県代表の高取国際と対戦する。