無念の春、リベンジの夏 全国高校日本拳法選手権/女子個人戦V

無念の春、リベンジの夏 全国高校日本拳法選手権/女子個人戦V
全国高校選手権女子個人戦で優勝した和田愛海さん

日本拳法の第69回全国高校選手権大会が先月、横浜武道館で開催され、桜丘高3年の和田愛海(まなみ)さんが女子個人戦で初優勝を飾った。春の選抜はあと一歩で準優勝に終わり「雪辱を果たすことができました」と笑顔を見せる。

桜丘高3年 和田愛海さん

選手権大会は、春の選抜、秋の全日本総合と並ぶ高校3大タイトルの1つ。団体と個人の男女各トーナメント戦で覇権を争った。

女子個人戦には77人が出場。選抜準Vで第2シードの和田さんは切れのある突きや蹴りを武器に順当に勝ち進み、決勝で選抜大会の覇者・川合選手(関西福祉科学大附)と対戦。春の再戦は延長1分過ぎに和田さんの組み投げからの押さえ胴突きが決まり、リベンジを果たした。「春の忘れ物を取り戻すことができた。優勝を口にして自分を追い込んでいたので、達成できて正直ほっとしている」と表情が緩む。

「団体、個人の女子2冠」を掲げて乗り込んだ。だが、前日にあった団体戦はまさかの二回戦敗退。落胆の中で感情のコントロールが難しかったが「チームメンバーの無念を晴らしたい」と、仲間への思いを攻撃のアクセルに躍動した。

拳法を始めたのは高校に入ってから。二川中時代は柔道部に所属。払い腰を得意とし、東三河大会で階級別優勝を飾ったこともある。拳法の基礎習得後、柔道で身につけた投げや足技を融合させながら頭角を現し、昨年夏の選手権では主力選手の1人として団体戦準優勝に貢献した。ボクシングのジャブにあたる前拳で距離をはかり、組むと同時に相手のバランスを崩して押さえ込み、一撃必殺の技を繰り出す身体バランスが良くフィジカルも高い。

次の目標は全日本総合でタイトルを防衛すること。「拳法を始めて3年はまだ駆け出し。もっと実力を付けて高みを目指し、厚い壁に挑んでいきたい」と意欲を見せる。