「夏の悔しさ秋の全国で晴らす」 Jr.オリンピック/U15陸上出場
今月23日から三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場で開催されるJOCジュニアオリンピックカップU18/U16陸上競技のU16女子150mに、高豊中3年の中川來春(こはる)さんが出場する。8月にあった県ジュニア五輪で県中学記録の18秒39をマークし、豊橋の中学生でただ1人、本大会出場を決めた。「攻めの走りで表彰台を狙いたい」と気合をこめる。
高豊中3年 中川來春さん

ジュニアオリンピックU16陸上に出場する中川來春さん
県ジュニア女子150mで中学記録更新
高速スプリンターが本来のポテンシャルを発揮した。専門の100mと200mは東海トップクラス。スピードに切れがあり、後半も回転数が落ちない。何よりのセールスポイントは物怖じしない強心臓。先の県ジュニア五輪では格上とされた高校生らを抑え、代表権を獲得した。初めて臨む全国大会。そこは「あのときの悔しさ」を晴らす舞台でもある。
200mで全中視界に
陸上競技を始めたのは中学に入ってから。小学時は地元のバスケットクラブに所属し、攻撃の要として得点源を担った。入学当初はバスケとの二刀流も選択肢にあったが、強い選手へのあこがれと記録を追う楽しさから陸上1本に絞った。本来持つ脚力の強さにバスケで培った瞬発力やボディバランスが土台となってタイムを押し上げた。
100mに軸足を置き、昨年夏の県総体は12秒84で7位。0.02秒差で東海を逃したが、「あと一歩」は次への成長剤と自身に言い聞かせ、明確に全国を意識するようになった。主要大会終了後はトップスピードを磨きながら駅伝練習で距離を積み、“万能力”のアップデートを図った。この時期のスタミナ強化が奏功し、今年の春先から200mのタイムが飛躍的に伸びた。集大成の夏。戦績を重ねてきた100mに懸けるか、追い風に乗る200mで勝負に出るか。県大会直前まで監督と意見を交わした。「全中の景色を見るために」。確率を重視して200mを選んだ。
無念の「追い風参考」
県通信はコンディション調整もあって届かなかったが、県総体に向け順調に仕上げた。女子200mの参加標準記録は25秒80。予選は組1着で25秒54、翌日の決勝は25秒37で県チャンピオンに輝いた。大願成就の参加標準突破。だが、追い風参考(秒速2.0mを超える追い風)が出たため、2レースとも公式記録とは認められず、全中への道は閉ざされた。努力を打ち消すような電光表示に「頭の中が真っ白で、涙が止まりませんでした」。気持ちを切り替えるのに時間はかかったが「このままでは終われない」とジュニア五輪出場という新たな目標を掲げて再び出力を上げ、雪辱への挑戦権を手にした。
上位入賞に期待
U16女子150mには高校生を含む都道府県代表の46人がエントリー。中川さんの資格記録は上から5番目で、入賞とメダルの期待がかかる。「強みは負けず嫌いな性格」と口元を結び「今までの悔しさをエネルギーに変え、大舞台で激走したい」と目に力をこめる。