全中柔道に豊橋から2選手
県中学総体柔道個人戦で優勝した牟呂中3年の江口葵君と、豊橋中部中3年の横井かのんさんが、18日から岡山県岡山市で開催される全国中学総体(全中)に出場する。所属はクラブ登録の「羽田野道場」(豊川市)。江口君は男子50kg級、横井さんは女子44kg級。ともに決勝で第1シードを破って悲願の全国切符を手にした。
羽田野道場所属
緊張を力に変えて 牟呂中 江口葵君

江口葵君
男子50kg級は32人によるトーナメント戦。江口君は得意の内股や背負いで順当に勝ち進み、準決勝も内股で1本勝ち。決勝は県新人戦優勝の小笠原選手(岡崎柔道会)と対戦し、開始1分過ぎに大外刈りで技有りを奪うと、強度を上げて数秒後に背負いで技有り。合わせ技1本で快勝した。小笠原選手とは2日連続で顔を合わせ「前日の団体戦(先鋒)で勝っていたので、自信を持って攻めることができた」と表情が緩む。
小学4年から畳の上に立った。動機は明快。「オリンピックを観てカッコいいと思ったから」。小学時代の最高成績は県個人戦ベスト8と目立つ存在ではなかったが、技の精度と肉体改造で徐々に頭角を現し、昨年の総体は県3位と初めてV戦線に残り、全国を意識するようになった。体幹が強く、相手の懐に飛び込むと二の矢三の矢と仕掛ける。持ち前のスピードにパワーエンジンが搭載されたことで「1本柔道」の完成度が上がった。あこがれは担ぎ技を得意とする阿部一二三選手。初めての全国舞台に「緊張を力に変えて強い選手を叩きたい。目標はもちろん日本一」と口元を締める。
県代表の誇り胸に 中部中 横井かのんさん

横井かのんさん
28人が出場した女子44kg級は2番目に軽いクラス。横井さんは準決、決勝とGS(延長戦)にもつれる接戦を制した。準決勝は返し技で優勢勝ち。本命視されていた春日選手との決勝も、体落としにきたところを返して有効を奪い、そのまま逃げ切った。春日選手とは昨年の県新人戦決勝で対戦し、GSの末惜敗。「雪辱を果たすことができ、心の底からガッツポーズでした」と笑顔がこぼれる。
小学2年から道着に袖を通し、全国制覇した先輩女子や男子の胸を借りて力をつけた。小学6年時は県体重別(軽量級)準優勝。中学でも着実に戦績を上積みし、昨年の総体は県準優勝、東海3位と実力はすでに全国クラスだったが、その扉を開けたことはなかった。道場でメンバー構成して臨んだ県団体戦は、決勝で強豪大成に力の差を見せつけられた。「仲間の無念を晴らしたかったので、個人戦はどうしても(全国を)決めたかった」
得意は内股と払い腰。技の引き出しを増やすとともに、筋トレでパワーを強化。持久戦を想定して走り込みなどの自主トレにも積極的に取り組んだ。全中に向け「どんな相手にも気持ちで負けたくない。県代表として出場するからには優勝を目指します」と力強く語る。