スポーツ春秋
3年生にとって中学部活の総決算となる夏季総合体育大会が最高潮を迎えている。気温35度超のうだるような暑さの中、自分を信じ、仲間を信じて筋書きのないドラマを繰り広げている
勇ましい気合いと緊迫した空気が交錯する剣道団体戦。目標に掲げていた県大会出場を逃した女子チームの選手たちが、会場の片隅で面をつけたまま泣き崩れる。厚い胴着は汗でびっしょり。たった1本差だったが、勝負の世界は厳しい。顧問がそっと近づき声を掛ける。「お疲れさん。まさかの『坂』を経験しちゃったな。でも、この坂は敗者復活への第一歩だぞ」
この期間は勝者の笑顔より敗者の憂いを活写することの方が多い。「涙は心の汗」はまさに中学生のフレーズだ。涙から40分後、制服に着替え、防具を担いで会場を出るときには笑顔が弾けていた。喜怒哀楽を詰め込んだ『ザ・青春』は未来への宝物だ。