県総体4冠。狙うは男女日本一 団体、個人全部門でインターハイ出場
"SHO矢"が今年も魅せたー。豊橋商業高校弓道部(大河内遥香、朝倉千尋、大塚恵子監督、成田義雄コーチ)は、先ごろ蒲郡市であった県高校総体で団体男女、個人男女の4部門を制覇し、8月に長崎県で開催される全国総体(インターハイ)に出場する。団体男子は2年連続15回目、女子団体は2年ぶり32回目。個人を加えた全部門出場は過去にもあるが、4つの県タイトルを手に乗り込むのは初めて。選手たちは「この勢いを全国に向けて加速させ、狙うは"総ナメ"です」と気合十分。
豊橋商業高校弓道部
団体戦(5人立)は男女ともV候補の豊商に西三や名古屋の有力校が挑む構図。だが、本命の矢はブレず外さず追随を許さなかった。
男子は県1次を40射34中で1位通過。2次決勝リーグで名古屋工を15ー10、明和を15ー10、愛知総合工科を12ー8で破って大会連覇を果たした。メンバーは、個人戦でも優勝したエースで大前(1番)の野本歩夢君(3年、二川中出)、粘り強く安定感がある2番奥田雷己君(3年、高師台中出)、3番は昨年のインターハイで落ち(5番)を務め躍進の原動力となった辻海晴君(3年、高師台中出)、努力家で着実に的中率を伸ばしてきた4番小川庵君(3年、一宮中出)、昨年あと一歩でレギュラーから外れた悔しさを原動力に力を付けた5番尾崎楓真君(3年、高師台中出)。控えは唯一の2年生で伸び盛りの美和陽向君(高豊中出)。
インターハイ3位入賞した昨年より的中率が高く、結束力と勝負どころでの集中力が光る。目標は男子団体初となる高校チャンピオン。「優勝旗を持ち帰って歴史を刻みたい」と口を揃える。

5度目の日本一に挑む女子団体メンバー
伝統の力矢に託す
女子団体の県1次は40射30中(1位通過)。2次で一宮を16ー11、名古屋南を20ー7、みずほ大瑞穂を13ー11で退け、2年ぶりに指定席に座った。圧巻は、チーム戦では不可能といわれる20射皆中(名古屋南戦)。5人が持ち矢の4本すべて命中させ、ライバル校を一蹴した。
メンバーは、大舞台に立ちたいと新城から通う1番夏目怜利さん(3年、東郷中出)、昨年のインターハイで個人4位に入った前主将の2番田村芹愛さん(3年、中部中出)、潜在能力を開花させて県個人戦を制した3番西山凡渚さん(3年、中部中出)、高校から弓を持った4番加藤杏菜さんは伸びしろとセンスがある。中学時は柔道部に所属。5番田中桜さん(3年、二川中出)は集中力があり当て勘がいい。控えは現主将で責任感の強い2年生の長尾知花さん(牟呂中出)。
1~3番の前3人は昨年もレギュラーを務め、連続出場を逃した悔しさが今も残る。それだけに5度目の日本一に賭ける思いは強い。「全国制覇を至上命題に、伝統の力を発揮してきます」と心を通わせる。
東海大会弓道競技はきょうとあす、岐阜メモリアルセンターで。インターハイは8月3日から長崎県・島原復興アリーナで。
全国でも”己の射”で勝利引き寄せる

野本歩夢君
男子個人戦優勝の野本歩夢君は、県1、2次と抜群の安定感だった。昨年の全国選抜個人7位の実力者が、団体戦でも中心軸として勝負強さを見せる。県大会では「落ち着いて普段通り引くことができた」。そしてインターハイに向け「自分の弓道ができれば思いは叶うと思う。2つの金メダルを持ち帰りたい」と自信をのぞかせる。

西山凡渚さん
県2次12射11中で女子個人の部を制した西山凡渚(なな)さんは「自分でも驚きです」と、まだ実感が湧かない様子。中学も弓道部に所属していたが、目立った戦績はない。「市内大会でも入賞経験はなかったです」。高校に入って基礎から見直し、部内競争の中で心技のスキルアップを図りながら的中率を上げてきた。初の全国舞台を前に「県代表の誇りを胸に、重圧を力に変えて2部門で頂きの景色を見たい」と目に力をこめる。