桜の女子剣2年ぶり春切符
『疾風迅雷』で狙うは上位進出ー。桜丘高校剣道部女子(三浦領大監督)が、3月26日~28日に春日井市総合体育館で開催される第35回全国高校剣道選抜大会に出場する。昨秋行われた県新人団体戦で準優勝し、2年ぶりに春切符を手にした。2年生を中心にタイプの違う技巧派が揃った。「強豪に果敢に挑み、夏総体に弾みをつけたい」と、眼光が鋭さを増す。
県新人団体準V
県新人戦女子団体には28校が出場。昨夏の覇者で第1シード枠の桜丘は西尾、愛知を退け、準決勝で愛産大三河に逆転勝ちして選抜確定。星城との決勝は勝利図式が機能せず3敗2分。本数上は完敗だが、内容的には紙一重の接戦だった。前回の県新人戦は準々決勝で姿を消し、春の主戦場を逃した。その無念をカンフル剤に夏の県総体では女王の座を奪還。インターハイ出場を決めた。「『あの敗戦(星城戦)で化学反応が起きた』と言えるようにしたい」と選手たち。メンバーは森谷奈央さん、永井杏さん、糸井空さん、森田心美さん、山田侑依さん(以上2年)、佐藤優衣さん、幸彗星さん(以上1年)の7人。
先鋒の佐藤さんは積極性があり、得意の飛び込みメンで流れを呼び込む。成長著しい次鋒糸井さんは勝負勘と奪取力がある。中堅の幸さんは安定感があり、したたかで一瞬の隙を逃さない。副将の永井さんは適応能力の高いオールラウンダー。個人戦では準優勝した。主将を務める大将森谷さんは前季の主力メンバー。頼りになるチームの精神的支柱で、個人戦でも3位に入った。決勝で先鋒を務めた山田さんはディフェンス力があり粘り強い。同じく決勝で中堅を任された森田さんは攻撃的で思い切りがいい。
三浦監督は「勢いのある1年生が流れをつくり、経験値のある副将、大将で決める“繋ぐ力”が発揮できた」と総括。課題は「1本を取り切るメンタリティと勝負への執着」。主将の森谷奈央さん(桜丘中出)は「選抜を決めた喜びより、県新人で優勝を逃した悔しさの方が大きい。課題と向き合い、選抜大会は出るだけではなく勝負にこだわる。まずは初戦突破」と、竹刀を持つ手に力が入る。
県個人でライバル撃破 西躰朔久さん

男子個人戦では、桜丘のチーム主将・西躰朔久さん(2年)=写真=が優勝を飾った。思い切りのいい飛び込みメンを武器に順当に勝ち進み、準決勝で豊川出身の夏井選手(愛産大三河2年)にメン1本勝ち。決勝では団体優勝した星城のエース小倉選手(2年)から突きと胴を奪って頂点に立った。
反射神経と状況判断に長け、決め技は重く力強い。先月、全日本都道府県対抗剣道優勝大会(4月29日、和歌山ビッグホエール)の愛知県予選高校生区分で優勝し、県代表メンバーに選ばれた。同大会は世代別にポジションを定めた団体対抗戦で、西躰さんは切り込み役の先鋒を務める。
先の県新人戦で桜丘男子団体は準々決勝で愛産大三河に不覚を取り5位。大将でもある西躰さんは「(選抜を逃した)悔しさを晴らすには、インハイ予選で借りを返すしかない。このままでは終われない」と捲土重来を期す。