豊橋市チーム3位 愛知駅伝 襷に思い込め魅せた地元愛
郷土の意地とプライドが激突し、数々の名勝負を生んだ愛知駅伝。次世代ランナーが目標とする大会でもある。コースは園内を走る9区間計30.2km。小学生、中学生、ジュニア、一般の各男女と、男女不問の40歳以上の計9人で快走絵巻を繰り広げた。
師走の冷たい風と柔らかな日差しが交差する中、号砲一発、1区の中学生女子ランナーが飛び出していった。予想通り豊川市、新城市、名古屋市などがレースを引っ張り、豊橋市の羽田野晴加(羽田中2年)はトップ豊川市から45秒遅れの12位でたすきをつないだ。800mや1500mに軸足を置く中距離ランナーが限界突破の走りで次走者に勢いを送った。
豊橋市はその後も安定したラップを刻んだ。ジュニア男子の2区中川拓海(豊川高2年)は勾配のきついコースを果敢に攻め、区間5位で順位を6つ上げた。小学生男子の3区成宮浄念(高師小5年)は1学年上の選手を相手に激走。昨年リザーブ選手として応援に回った姉翼咲さんの分も走った。中学生男子の4区牧野壮良(青陵中2年)は順位を落としたものの、何度もシフトチェンジして前を追った。小学生女子の5区渡辺凜(下地小6年)も声援を力に徒競走のようなスピードで駆け抜け、上位を狙える位置でたすきをつないだ。

2区中川君から3区成宮君へ

4区牧野君から5区渡辺さんへ
ここからはコースを知り尽くした実力者の勝負。一般女子の6区下山田絢香(TTランナーズ)はレースを熟知した巧者ぶりを発揮。豊川市や春日井市などをかわして再び3位に押し上げた。ジュニア女子の7区柳田麻央美(豊橋南高2年)は4年連続出場。アップダウンに対応しながらギアを変え、勝負どころで仕掛けて3位を堅守。恩師にたすきを託した。

6区下山田さんから7区柳田さんへ
8区河野宏樹(吉田方中教諭)は40歳以上部門のデビュー戦。過去アンカーで優勝のフィニッシュテープを切ったことがあり、V奪還に賭ける思いはだれよりも強い。実業団出身者らを相手に自らを奮い立たせ、順位は1つ落としたが、積んできた距離は嘘をつかないことを証明した。一般男子9区は山本修平(トヨタ自動車)が担当。地元愛が強く、育ててもらった恩返しにと、アンカーの重責を快諾。日々トレーニングを積み、自らが教科書となって次世代ランナーの背中を押してきた。汗と思いが詰まったたすきを受け取ると、春日井市を捉えた後も追撃スピードを落とすことなく快走。大粒の汗を光らせながら仲間の待つフィニッシュラインに飛び込んだ。

8区河野さんからアンカー山本さんへ

3位でフィニッシュし、仲間の出迎えを受ける山本さん
V奪取は持ち越しとなったが「チームとよはし」は心で結ぶ絆リレーを見せた。特に控えに回った
▷1区=舟田佳叶(高師台中2年)
▷2区=吉村竜友健(豊川高2年)
▷3区=渡辺昊樹(下地小6年)
▷4区=久曽神斗真(吉田方中3年)
▷5区=柴田笑心夏(多米小5年)
▷6区=高山琴海(TTランナーズ)
▷7区=朝倉梨心(豊橋商業高2年)
▷8区=河合克仁(アクティビスタ)
▷9区=杉浦圭亮(愛知大3年)は大会当日まで準備し、代表ランナーと一緒にアップにも参加。走れなかった悔しさを胸にしまって献身的にサポートした。年代もキャリアも違う色んな形のピースが、1人はチームのために、チームは1人のために「全員駅伝」を完成させた。