愛知ALLBLACKS準優勝 全日本クラブバレー選手権/3連覇逃すも実力証明
JVA第44回全日本バレーボールクラブ選手権(ファイテンジャパンクラブカップ)9人制男子大会が今月2、3日、京都市津島アリーナほかで開かれ、豊橋を拠点とする愛知ALLBLACKS(オールブラックス/上村学監督、以下愛知AB)が準優勝を飾った。9人制バレークラブの頂上決戦。前回王者の愛知ABは3連覇こそ逃したが、攻守に躍動し、全国屈指の強豪クラブを改めて証明した。献身的な守備で何度もピンチを救ったレシーバー栗栖李苑が敢闘選手賞を獲得した。
敢闘選手賞にレシーバー栗栖李苑
大会には地区予選を勝ち上がった60チームが出場。第1シードの愛知ABは予選で鹿児島県代表のBUSA19と対戦。終始拮抗した展開の中、宮崎礼王のサーブを起点に5連続得点で勢いに乗ると、レシーバー成田稜のサービスエースや原田和将の巧みなトスワークから榊原翔、度会裕太が鋭いスパイクを叩き込み、2ー1で勝利。決勝トーナメントは二回戦から登場し、粘りと執念で勝ち星を重ねていった。

【決勝トーナメント】
▷二回戦=愛知AB 2(23ー21、21ー13)0 西京倶楽部(山口県)
佐藤晃太郎のレシーブから木邨幸之助の多彩なトスが冴え、序盤から一気に9ー0とリード。第1セットを先取すると、第2セットは渡會昂平の緩急のある攻撃や南祐太の力強いスパイクで主導権を譲らずストレート勝ち。
▷三回戦=愛知AB2(18ー21、21ー16、21ー13)1 ZERO(滋賀県)
第1セットを落とす苦しい立ち上がりとなったが、この試合最多得点を記録した清水隆平が攻撃と軸となり、第2セットを奪取。最終セットも粘り強く戦って逆転勝ちした。
▷準々決勝=愛知AB2(21ー18、20ー22、21ー18)1 おかやま(岡山県)
最後まで一進一退の攻防が続いた。北村壮の粘り強いレシーブから度会裕太が緩急を巧みに操る攻撃で相手を翻弄し、尾関凌汰がスピード感あふれるAクイックで流れを引き寄せると、最後はライトの打ち合いを制し、フルセット戦をものにした。
▷準決勝=愛知AB 2(21ー15、18ー21、21ー16)1 鴨葱クラブ(鹿児島県)
サーブが勝負の鍵となった。精度の高いサーブを清水隆平、榊原翔らが確実にスパイクで仕留め、勢いを加速させた。途中相手サーブに苦しむ場面もあったが、栗栖李苑の連続サービスエースで一気に突き放し、ファイナル進出を決めた。

▷決勝=愛知AB 0(19ー21、10ー21)2 日本体育大学
序盤からリードを許す展開の中、エース榊原翔が負傷退場。途中投入の久保田智也、藤森脩人らが躍動して流れを呼び戻したが、あと一歩及ばなかった。
6試合中フルセットが4試合。3日間で16セットの過酷な展開で、最後は力尽きた。これで銀メダルは5つ目。上村監督は「シーズン序盤からケガ人が多数出てしまい、大会前からバックアップメンバー含め全員での苦しい戦いが想定された。優勝と2番では大きな差がある。来夏の目標はもちろん王者奪還」と、唇を噛んで前を向く。