スポーツ春秋

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「お久しぶりです」。元気な声と明るい笑顔が飛び込んできた。ショートヘアにボーイッシュな装い。一瞬、彼女だとは気づかなかった

最後に会ったのは10年ほど前。彼女が高校3年の秋、春高バレー県予選決勝で敗れ、肩を震わせ泣きじゃくっていたときだ。敗戦コメントを取るのは辛かったが、奥歯をぐっと噛み締め「力負けでした。悔しいけど、自分たちのバレーはできたと思う」。気丈だった。最後に「お世話になりました」と一礼して仲間の元へ。気遣いのできる芯のある子だな、と感じた

高校時代は主将として怒鳴られ叱られ、チームメイトをかばったり悩みを聞いたり。さらに怪我に泣かされたりと、悲喜こもごもの3年間だった。その強固な土台があったから、最高峰リーグで輝けたのだろう。源泉は「夢中になれたから」。お疲れ様をこめて、アタック青春譜を記した。