桜丘高校剣道部 3年ぶり23度目の選抜切符
魂の剣、健在誇示ー。桜丘高校剣道部男子(鈴木武洋監督)が、3月26~28日に春日井市総合体育館で開催される第34回全国高校選抜大会(学校対抗戦、全日本剣道連盟主催)に出場する。昨年11月にあった県新人戦団体の部で3位入賞し、出場権を得た。春切符は3年ぶり23度目。選手たちは「(3位通過は)伏兵的立ち位置だが、自分たちの剣道をすれば結果は付いてくると思う。狙うはベスト8以上」と気合をこめる。
県高校剣道新人戦 女子は優勝校に敗れ連続出場逃す
選抜予選を兼ねた県新人大会の団体戦には男女各28校(チーム)が出場。桜丘男子は二回戦で愛知を退け、準々決勝で杜若を4ー1で破ってベスト4進出。全国切符(出場3枠)を賭けた名古屋との準決勝は予期せぬアクシデントもあって序盤に2敗を喫し、攻め手を欠いて敗戦。残り1枚を争う3決にまわり、前回大会の覇者星城と対戦。先鋒、次鋒の勝利で王手をかけたが、続く中堅、副将が落として形勢逆転。この時点で獲得本数は星城が1本リード。桜丘の〝その先〟は大将の勝利のみ。「分け」を星勘定に攻めてこない相手を追い込み、反則の累積で1本勝ち。耐えて凌いで最後は執念で全国の扉を開いた。

切り込み役の先鋒西躰朔久(さく、1年)は小柄だが強気の攻めで流れを呼び込む。次鋒小島琉暉(るき、2年)は攻撃の引き出しが多く、県個人戦のチャンピオン。中堅の小林凌武(りずむ、1年)は度胸が良く、ゾーンに入ると剣が鋭さを増す。副将岡田弦大(げんた、2年)は正統派で安定感があり、ここぞというときに頼りになる。大将は主将を務める伊藤優心(ゆうま、2年)。フィジカルの強いパワー剣道が持ち味。チームの精神的支柱でもある。
控えは森颯希(さつき、2年)山田祥徳(よしのり、同)米谷恵太朗(けいたろう、1年)の3人。森は責任感が強く、県3決の星城戦では次鋒を務め、1本勝ちで〝陰のMVP〟と評された。山田は観察眼とマネージメント力があり、米谷は真面目で吸収力が速い。
3年生4人を主力とする前チームは実力者が揃い、県ではつねに優勝候補に挙がっていた。だが、選抜、インターハイとも予選で辛酸をなめ、全国には届かなかった。その無念を胸に刻む後輩たちが「借りを返す」と、気持ちのギアを上げて剣と向き合う。そして3年生も「引退は卒業するとき」と、夢を託して一緒に汗を流す。
64チームが出場する選抜大会は、一発勝負のトーナメント戦。鈴木監督は「(団体戦は)選手の起用法や戦術によって番狂わせが起きやすい。チーム力を駆使し、まずは初戦を突破して勢いに乗りたい」と話す。過去最高成績(選抜)は2020年の3位。伊藤主将は「県新人は優勝を狙っていたので、宿題をやり残した気持ち。全国から強豪が集結する選抜で結果を残し、夏のインターハイ予選に弾みをつけたい」と口元を結んだ。
心技鍛えてリベンジ

女子個人戦で3位入賞した桜丘女子主将の安藤乃香さん。
「この涙を無駄にしたくない」。桜丘女子は優勝校に屈し5位。連続出場が途絶えた。時習館があと一歩の4位だった。
桜丘女子は二回戦で西尾を退け、準々決勝で星城と対戦。先鋒から大将まで全員引き分け。互いにポイントもなく代表戦の結果、惜敗した。主将の安藤乃香さん(2年)=東陵中出身=は「気持ちの弱さだと思う。1本を決め切る力がなかった」と唇を噛む。星城は個人戦でも優勝、準優勝者を出し、ベスト8に主力4人が進んだ。その本命と互角の戦いだったが「相手がどこだろうと、大事な試合を落としたら意味がない。心と体を鍛え直し、夏のインターハイ予選で忘れ物を取り返したい」と雪辱を誓った。
個人戦は、桜丘の安藤さんが3位。時習館の大林蓮和さんと三好智優さんがともに5位だった。