実力伯仲 最後は"気持ち"の勝負か 打倒中部大第一に燃える桜丘バスケ
全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ)の愛知県大会2次トーナメントがきょう開幕する。男女各32校が出場し、優勝校のみが手にすることのできるウインターチケットを目指す。東三河から男子は桜丘、豊川、国府、豊橋商業の4校、女子は桜丘と豊川の2校が2次Tに進出した。注目は、毎年誇りとプライドが激突する男子の頂上対決。順当なら県総体優勝の中部大第一と、同2位の桜丘が対峙するだろう。今季の公式戦成績は3勝1敗で中部大第一が勝ち越している。だが、結成直後の新人戦以外はいずれも伯仲戦。「選挙戦より読めない2強対決」とは関係者の声。蕾(つぼみ)が膨らむまでコートに根を張ってきた桜が、2年連続で大輪を咲かせることはできるか。
ウインターカップ予選開幕
サイズがあってパワー攻撃を武器とする「豪」の中部大第一と、スピードと組織力で動かす「巧」の桜丘の実力が抜きん出ている。この1年を見ると、2月の県新人戦は101ー58で中部大第一が圧勝し、続く東海新人は3決であたり66ー64で桜丘が競り勝った。年度が変わって6月の県総体は68ー60で中部大第一が獲り、直近の日清食品東海リーグも59ー55で中部大第一が制した。県総体、東海Lとも1ゴールを争う一進一退が続き、流れ1つで展開が変わった。この2戦はいずれも前半互角に推移し、第3Qで中部大第一が引き離しにかかり、第4Qは逃げる中部部大第一、追う桜丘の構図だった。
戦績的に挑戦者の桜丘。夏以降、オフェンスのチャンネル数が増え、守備力もアップデート。特に強化してきたゾーンディフェンスは展開に応じて陣形を変えるなど、二重三重の耐久構造になった。昨年のチームに比べ突出した選手はいないが、常勝至上の看板部を受け継ぐ自覚と責任感が芽生えたことで、すべき事をより明確に捉えられるようになった。試合を動かすのは主将のGF畑野瑞希(3年、豊橋中部中出)。攻守のバランスが良く、チームの精神的支柱でもある。司令塔のG竹内光一(1年、天白中出)は視野が広くバスケIQが高い。フィジカルが強く経験値の高いFC高尾ショーン(3年、桜丘中出)を大一番のキーマンに挙げる声が多い。F中野直人(3年、四日市メリノール学院中出)はここ一番の勝負強さでゲームの流れを変え、G鈴木大詞(3年、横浜大矢部中出)やG長坂友希(3年、南陽中出)らのデイフェンス力も上がった。インターハイ直前に足を負傷したF波多野貴斗(3年、羽田中出)が戻ってくればさらに厚みが増す。留学生のシェイクトゥーバフェ(2年)、ムハメドジェイ(1年)はどんな場面でも計算できる。指揮官の水越悠太監督は「劣勢時や苦しい時間帯にどう粘れるか。離されず付いていけば必ず勝機は見えてくる。『勝ちたい』という思いと執念が勝負を分けることになる」と口元を結ぶ。完膚無きまでに叩きのめされた新人戦から10カ月。進化を証明するときがきた。