真価問われた"秋の陣"初優勝 粘りの全員ラグビーで追撃かわす
真価が問われる一戦で「進化」を証明ー。トヨタヴェルブリッツ杯「第35回県中学生ラグビーフットボール大会」の決勝が12日、瀬戸市民公園陸上競技場で開かれ、豊橋ラグビースクールが名古屋ラグビースクールを31ー14で破り、悲願の初優勝を飾った。新人戦に続く「県連破」。選手たちは「汗はウソをつかない。俺たちのラグビーは間違っていなかった」と拳を天に突き上げた。(以下ラグビースクール=RS)
豊橋ラグビースクール
今季2度目の県王者
2月の県新人戦で3連覇を飾り、追われる立場だったが、重圧をパワーに伝統の繋ぐラグビーで栄冠を手にした。
第1シードの豊橋RSは準々決勝で水野中(瀬戸市)に76ー0で大勝すると、ミドリ長久手RSとの準決勝は後半ギアチェンジして38ー24で勝利。順当に勝ち上がった。対する名古屋RSはノーシードながら学校部活などを破る快進撃で勢いを援軍につけた。

意地とプライドを賭けたスクール対決。序盤から敵陣で試合を動かす豊橋RSは前半10分、馬場崎歩が相手ディフェンスを突破して得点機を演出し、鈴木笙左が相手を引きずりながら先制。トライ後のコンバージョンキックを主将竹内雄星が冷静に決め7ー0。その後も豊橋RSの攻勢が続き、16分には中盤からのマイボールラインアウトから黄原壮炫、青木健斗、藤井佑希と繋ぎ、近藤颯生がパスダミーで相手陣形を崩すと、パスを受けた竹内が大きく前進。名古屋RSの反則後、小池捷斗が速攻で持ち込み村瀬順太郎がトライ。キックも決まって14ー0。ここまで理想的な展開できたが、前半終了間際に一瞬の隙を突かれ失点。7点差(14ー7)で折り返した。

流れを左右する後半の立ち上がりも豊橋RSが主導権を握った。開始5分、スクラムから青木、藤井、森下鉄平と繋ぎ、村瀬からのパスを鈴木翔が左サイドを駆け上がり、青木を経由して小池がトライ。7分後には近藤を起点にラストパスを受けた小池がダイビングトライ。その後トライとキックを決められるも、残り6分で10点のアドバンテージ。18分には仕上げとばかりに小池がこの試合3本目のトライを奪うと、キックも決まって勝負あり。終了間際に名古屋RSが逆襲を試みるも、強化してきたディフェンス力で耐え凌ぎ、最後は名古屋RSから奪ったボールを藤井が蹴り出しノーサイド。”防衛”とともに初優勝で前回大会の雪辱を果たした。

「秋季大会を制してこそ本物」が選手の共通項だった。1、2年生年代で挑んだ新人戦で連覇を果たしたが、あくまでも最終目標は集大成の秋の陣。だからブレずに実直に、挑戦者としてチーム力の底上げを図ってきた。生命線は粘り強く泥臭く、信頼関係で道線を敷く全員ラグビー。学校部活に比べて練習量は決して多くないが、質と姿勢で心と肉体に厚みを加えてきた。突出した選手を育てるのではなく、1人を全員がカバーし、全員が一枚岩になって突進するのがスクールの系譜。いろんな形をしたピースを時間をかけてはめ込むと、未来を拓く新たな1ページが完成した。