全日本なぎなた試合競技準V

全日本なぎなた試合競技準V
全日本なぎなた錬成大会で準優勝した藤本琳太朗君

温故知新の精神スポーツを令和に継承ー。愛知県なぎなた連盟豊川支部に所属する大清水小4年の藤本琳太朗君(10)=大清水町=は、先月11日に東京・日本武道館で開かれた全日本少年少女武道(なぎなた)錬成大会の学年別試合競技の部で準優勝を飾った。なぎなたを手にしてまだ1年ほどだが、指導者や支部仲間らの支えでメキメキ力を付け、初の全国舞台で銀メダルを獲得した。

大清水小 4年 藤本琳太朗君

なぎなたには、仕掛けと応じに分かれて指定の形を行う「演技」と、剣道のように防具をつけて定められた部位を打突する「試合」の2競技があり、藤本君は対戦方式の試合競技で表彰台に立った。

同競技の小学男子3・4年の部には全国から腕に覚えのある16人が出場。トーナメントで勝敗を競い、藤本君は得意のスネ打ちで岩手県や千葉県の選手を破ると、準決勝でも千葉県の選手からスネを2本奪って決勝進出。優勝戦は一進一退の攻防が続いたが、終了間際にポイントを取られ惜敗した。「少し緊張したけど、普段の力を発揮することができた。でも優勝を逃したのは悔しい。もっと技を磨いて来年リベンジしたい」と前を向く。

試合練習でスネを打ち込む藤本君

試合練習でスネを打ち込む藤本君

二段の腕前を持つ経験者の母真佑さんの影響で小学3年から本格的に競技を始め、週2回の稽古に励む。基本の形をひと通り行った後、演技練習は対人との呼吸の合わせや間合いの取り方などを確認。試合練習ではスピードや技の精度、打ち込むタイミングなどを身体に吸収する。藤本君の勝利方程式は、距離を取って相手の出方を読み、守りから反転攻撃に出てポイントを奪いにいく。反射力があって技の連動が巧みだ。始めて数カ月で県の公式戦デビュー。昨年10月の東海大会では演技競技で4位に入った。

野球との「二刀流」。軟式少年野球チームの大清水シャークスでは投手兼内野手を務める。母親は「いろんな経験を積んで周囲の人たちへの感謝や気持ちの強さを養ってもらいたい」と、相乗効果を期待する。

なぎなたを通じて技と心を磨き、礼儀や日本伝統の所作を学ぶ。白球を追うチームスポーツと、自己錬磨の精神武術を掛け合わせながら可能性の扉を拓いていく。