競技を通して人間力育てる坂部雄作さんが中高生らを指導
"跳び"のエキスパート
東京オリンピックで走幅跳や三段跳の主審を務めた坂部雄作さんによる「エリアワン跳躍クリニック」が9、10の両日、豊橋市陸上競技場で開かれ、学生アスリートや指導者らが技術力アップの極意を学んだ。
坂部さんは日本陸連U19をはじめユース年代の跳躍コーチを歴任した"跳び〟のエキスパート。教え子には昨年の日本選手権走幅跳2位の竹内真弥選手(ミズノ)や、同じく走幅跳でインターハイ、インカレで優勝した北田莉亜選手(メイスンワーク)らがいる。
跳躍を専門とする中高生や部活指導者ら、市内外から約150人が参加。初日はまず身体の仕組みや競技への取り組み方などを学び、その後、自ら教科書となって熱血指導。正しい姿勢や上下半身の連動、高く大きくジャンプするための脚の使い方など誰よりも動いてアドバイスした。翌2日目はより高度なテクニックを身につける応用編。マーカーやミニハードルを使って助走スピードや踏み切り時のフォーム、空中での体重移動などを体に覚えさせた。「上体を起こして脚で地面を叩くように」「身体にリズムを植え付けて」「跳躍は川を飛び越えるイメージ」などと、1人ひとりに熱視線を送った。指導者らはメモを取り、動画を回しながら耳を傾けた。中学に入って走幅跳を始めたという女子生徒は「助走の強弱や跳んだときのバランス感覚など勉強になった。学んだことを意識して練習に活かしたい」と話した。

模範を見せながら踏み切り時のフォームを伝授
坂部さんは「競技を通した人間力育成」を掲げ、若い競技者の可能性を引き出す術に定評がある。身体の使い方や気持ちのつくり方などは他競技にも共通するとあって、パラリンピック選手やJリーガー、総合格闘技家など各ジャンルからのオファーも多い。坂部さんは「明確な目標を持ち、それに向かって努力することが大事。日頃の反復がやがて大きな結果になる」と気持ちをこめる。
次世代育成事業を推進するエリアワンは、「オリンピアンに学ぶ陸上競技」と題し、やり投でオリンピック3大会に出場した村上幸史さんによるクリニックを11月23日(土)に予定している。詳しくは市陸上競技場(☎︎53-8811)。